Number the Stars

Number the Stars (YL4.5/26000words)


ナチス率いるドイツ軍占領下のデンマークが舞台。
ドイツ兵たちによる厳しい監視の状況下で、
ユダヤ人の友人たちを助けるために命をかけて奔走する人々の姿が
10歳の少女Annemarieの視点でいきいきと描かれています。

戦争という重い内容が扱われているにもかかわらず、
重すぎずかといって軽くもなく、非常に読みやすく仕上げられており
さすがニューベリー賞受賞作品!!!といったところでしょうか。

そして、このレベルでこんなにしっかりしたお話が読めるなんて!
児童書だといって決して侮れないわ!!!と改めて感心しました。

ぜひ、年齢性別問わず、手に取っていただきたいお話です。
そして、物語の終わりで本を置いてしまわずに、
ぜひぜひ最後のあとがきまで目を通していただきたいと思います。
(あとがきが、またよくて、最後の最後に「おぉ〜」という感じでした^^)

できれば余計な先入観なく、
Annemarieの視点でこの物語を味わっていただきたいので、
ここでは詳しい紹介は省略したいと思います。←と、手抜きの言い訳??



最初の数章はちょっと取っつきづらい(大きな動きがないのと、
慣れないデンマーク人の名前や地名が難しく感じる)のですが
途中からはぐいぐい引き込まれ、ページをめくるのももどかしく
一気に読み終えてしまいました。

印象に残っているシーンやセリフがとてもたくさんありますが、
1番か2番目かくらいに印象に残っているのがこのセリフ。

 ユダヤ人一家が経営していたお店が、
 ある日家族とともに姿を消してしまいます。
 今後の一家の生活を心配したAnnemarieに対して、

 "Friends will take care of them," Mama said gently.
 "That's what friends do."

今読むとこの物語そのものを象徴しているようです。

そういえば、現在読書中のLittle House on the Prairieでも
こんなセリフがでてきました。
"What are neighbors for but to help each other out?"

決して楽ではない生活。
そんな状況下でも(あるいはそんな状況下だからこそ)
当然のように助け合い生活している姿に心を打たれます。





この物語はLouis Lowryによって書かれたフィクションで、
主人公のAnnemarieやRosen一家などは架空の人物なのですが、
ここに書かれた内容の多くは史実に基づいているそうです。

その事実に心を打たれたと同時に、
日本軍が戦争中に行ったことについても私たちは忘れてはいけない、
どんなに立派に英語を話せるようになっても自分の国の歴史について
お粗末な知識しか持ち合わせていなければ恥ずかしい・・・とも感じました。


邦題は「ふたりの星
小学校高学年くらいからのお子さんにもぜひ。

posted by とまと☆まま at 2006年12月12日 02:26 | Comment(6) | TrackBack(0) | 児童書(レベル4)
この記事へのコメント
自分が読みたいと思って
暖めてある本を
こうして紹介していただくと
ますます早く読めるようになりたいな〜と
意欲が高まります。

戦争ものというと
どうしても重く感じてしまって
読むのに勇気がいりますね。
でも重すぎず軽すぎずと聞いて安心しました^^



Posted by すいかちゃん at 2006年12月12日 10:50
とまと☆ままさん、こんばんは(*´∇`*)
この本は私も思い出深い一冊です。児童書
でここまでのストーリーを読めるなんて、
書評も評価が高いはずだと思いました。

和書にもなっているんですね。
最近、洋書で良い本は専門家がちゃんと邦訳
しているんだなぁと感心しています。
とても失礼なことですが、これからも素晴ら
しい洋書が一冊でも多く和書になって読まれ
たら良いなぁと思います。
Posted by at 2006年12月12日 19:42
>すいかちゃん
お、すいかちゃんもこの本待機中ですか?
私は表紙がコワイのでなかなか手を出せずにいたのですが、
実際に読み始めてみると身構えていたほど重くも暗くもなくて
もっと早くに読んでおけばよかった〜という感じでした。

冒頭がちょっと波に乗りにくいかもしれませんが
数章読めばきっとぐいぐいひっぱってもらえると思うので
どうぞ気が向いたときに手に取ってみてくださいね!
Posted by とまと☆まま at 2006年12月12日 21:46
>雫さん
これはすごく子どもっぽくない児童書でしたね。
子どもが主人公という点がまた、作者によってうまく活かされている(現実と主人公の知っている情報とのギャップ)という点で、ほんとにすごい作品だなぁ〜と感心しました。

いい作品は日本にもしっかり紹介されているみたいですね。嬉しいことです。
この作品も、日本語英語関係なしにたくさんの方に読んでみていただきたいなぁ〜と思いました。
Posted by とまと☆まま at 2006年12月12日 22:05
この本、友達のうちで待機中です。
私もぜひとも読んでみたいな〜と思っていたのですが、すいかちゃん同様勇気がなかなかわかず、そのままになっておりました。
自分の気分がのっているときにぜひとも読んでみたいと思います!
Posted by りあ at 2006年12月12日 22:24
>りあさん
りあさんもこの本待機中なんですね!
表紙もあらすじも、ちょっととっつきにくい感じですが、
意外と読みやすいので(私はHeartlandより読みやすかったですよ〜)
ぜひ手に取ってみてください!

これは間違いなく「いつか子どもにも読ませたい本」リスト入りです。
・・・って、そんなリストまだ私の頭の中にしかないんだけど(笑)。
Posted by とまと☆まま at 2006年12月13日 00:21
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